理事長・病院長 富田 昌宏
平成元年9月、大山大原保養院(平成2年、大山リハビリテーション病院に改名)を一般病床50床にて開院しました。平成4年には医療法人を設立し、その後、医療法の改正や地域の医療や介護のニーズの変化に先行、対応するために、病床の増床や機能の移行・転換をし、そして各種介護サービス事業所、社会福祉法人、株式会社の開設をして来ました。
平成20年、病床数218床となり、今後在宅医療が推進され、病床の施設化が進められることに先行して、平成21年、療養病床29床を介護老人保健施設に転換し、さらに平成30年10月、介護老人保健施設29床と療養病床11床、計40床を介護医療院に転換し、鳥取県で初めて介護医療院を開設することとなりました。介護医療院は4番目の介護保険施設で、「医療機能」「介護機能」「生活機能」という3つの機能を同時に備えていて、医療の必要な要介護高齢者の長期療養・生活施設です。医療機能としては、比較的病状が安定した慢性疾患の診療、及び認知症高齢者の診療をし、さらに、喀痰吸引、経管栄養の管理、ターミナルケアなどを行います。
令和2年2月、外来や訪問診療にて在宅での治療継続が困難になった場合に、短期間入院出来る地域包括ケア病棟を回復期リハビリテーション病棟内に4床整備しました。
令和3年4月、認知症治療病棟においては作業療法を主体に施療していますが、慢性期の疾患を持つ要介護高齢者が多く、理学療法や言語聴覚療法も施療する必要もあり、また転出先の確保が不要となるため、59床を介護医療院に転換しました。
現在、病院について、病床数は119床で、その機能は認知症治療病棟59床、回復期リハビリテーション病棟30床(内4床は地域包括ケア病棟)、医療療養病棟30床となっています。
外来にていては、精神科、内科、リハビリテーション科、整形外科があり、健康診断等も実施しています。
また、在宅医療に重点を置くために、令和元年5月から訪問診療、さらに同年9月から訪問看護を再開しています。
なお、病院の医療機能に対する第三者評価としては、公益財団法人 日本医療機能評価機構により、平成11年10月、初回認定され、その後5年毎に更新し続けて、令和元年10月(認定証交付は令和2年1月)、5回目の認定を受けました。
介護事業所については、介護保険施設として99人用の介護医療院、在宅サービスとして居宅介護支援事業所、通所リハビリテーション(デイケア)、訪問リハビリテーションを運営しています。
今後、病院理念「利用者様ができる限り安心してかつ安全に自宅や社会での生活を継続できるように最善を尽す」の下、全国的に在宅医療・介護サービスが中心となって行くなかで、機能の転換や事業所の整備もしつつ、あらゆる状況の変化に対応出来るように、常に新しい情報を入手し、知識や技術等維持・向上させ、全職員一丸となって日々邁進してゆく所在ですので、よろしくお願い致します。