看護部教育
看護部教育体制
病院・看護部理念に基づき、院内教育プログラムの作成、新人看護師プログラム、クリニカルラダー別研修の企画、実施、評価などを行っています。
◆看護部教育方針
1)看護倫理に基づいて看護を提供できる看護職員を育成します。
2)患者のQOLの向上を目指し、質の高い看護サービスを提供できる看護職員を育成します。
3)専門職としての役割を自覚し、自己研鑽に努め、主体的に行動できる看護職員を育成します。
◆教育目標
1)臨床実践能力が高められるように知識・技術・態度に関する学習の機会を提供します。
2)看護職員個々の目標を尊重し、専門職業人としての成長を支援します。
3)社会の変化に即した看護の専門性を高められる研修の機会を提供します。
◆自施設の看護師に必要な能力
看護 実践能力 | ①患者を全人的な視点で捉えることができる。 ②患者の個別性に配慮した看護を実践することができる。 ③高齢者の特徴を理解し、看護を実践することができる。 ④多職種と連携し、情報を共有・交換することができる。 ⑤患者(家族)の意向を多面的に捉え、最善の選択に向けた支援ができる。 |
その他の 能力 | ⑥自己の成長のために必要な能力を積極的に習得できる。 ⑦組織の一員として行動することができる。 ⑧専門職としてあるべき姿(基本的資質・態度)を常に考えて行動できる。 |
看護部教育
◆クリニカルラダー
看護師の臨床実践能力の段階を4つのレベルに分けて各レベルに沿って教育支援を行っています。
段階
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到達目標
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レベルⅠ
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①社会人・組織の一員として責任を自覚した行動がとれる。
②基本的な知識・技術・態度を習得し助言・指導を受けながら正確で安全な看護実践ができる。
③担当看護師の役割を理解し実践ができる。
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レベルⅡ
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①専門職業人として自己成長を目指し課題に向けて取り組むことができる。
②基本的な看護技術の根拠が理解でき個別的な看護過程が展開できる。
③日常業務に関してメンバーシップ・リーダーシップが発揮できる。
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レベルⅢ
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①専門的知識・技術の経験に基づいてリーダーシップが発揮できる。
②総合的な看護判断による看護実践ができる。
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レベルⅣ
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①看護実践の役割モデルとなり助言・指導ができる。
②管理的役割を理解し管理業務が遂行できる。
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研修内容
レベルⅠ
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フィジカルアセスメント(情報収集と情報アセスメント)
コミュニケーション(臨床にフォーカスしたコミュニケーション)
看護倫理①(看護における倫理の必要性を理解する)
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レベルⅡ
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フィジカルアセスメント(検査データをアセスメントに活用しよう)
予防しよう!呼吸合併症(誤嚥性肺炎)
看護リフレクション(看護観を明確にする)
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レベルⅢ
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問題解決技法
看護倫理②(倫理的な問題を事例をとおして理解する)
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レベルⅣ
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人材育成
看護倫理③(自ら感じた臨床での倫理的な問題である事例を上げ検討する)
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新人看護師支援体制
◆プリセプターシップ体制
新人に対してプリセプターが1名つきます。
プリセプターは新人のよき理解者、相談役として新人を支援し、看護実践の指導・評価を行います。
スタッフも病棟全体で新人看護師を支援します。
◆ローテーション研修
新人看護職員は複数の領域を学び、幅広い臨床実践能力を獲得するために、ローテーション研修を行っています。
◆フォローアップ研修
1ヶ月の振り返り:自分の思いを言語化し、他者と情報や体験を共有することで、自分の思いや
悩みを整理する3ヶ月の振り返り:3か月間の看護を振り返り、課題を明確にできる。
1年間の振り返り:1年間の成長を共有する。
◆年間教育目標
4月~5月 | ①社会人としてのマナー、態度を身に付けることができる。 ②新しい生活環境に慣れることができる。 ③各病棟の特性が理解できる。(ローテーション研修) |
6月~7月 | ①職場に慣れ、1日の業務の流れがわかる。 ②指導を得ながら日常生活援助のための基本的技術、態度を身に付ける。 ③報告・連絡・相談の必要性がわかる。 |
8月~10月 | ①指導を得ながら安全に基礎看護技術が実施できる。 ②日々の看護実践を振り返り、看護の質を高めることができる。 ③指導を得ながら看護過程の展開ができる。 ④ホスピタリティーの理解と実践ができる。 ⑤チームメンバーとしての役割が理解でき、指導を受けながら行動できる。 |
11月~1月 | ①経験できていない項目を見学・実施できる。 ②助言を得ながら優先度を考えた日常業務ができる。 ③助言を得ながら個別性に合わせた看護ができる。 ④助言を得ながら報告・連絡・相談できる。 |
2月~3月 | ①自己の看護を振り返り課題を明確にできる。 ②年間目標の到達度が明確にできる。 |
中途採用支援体制
中途採用者の方に対しては、サポーターが1名付きます。中途採用者の方に継続して在籍していただき、気持ちよく働いていただくためには「教育」はもとより、「支援」をモットーにしています。
◆フォローアップ研修
自分の思いを言語化し、他者と情報や体験を共有することで、自分の思いや悩みを整理することができる。
院外研修・各種学会
院外研修への派遣は、専門職業人としての知見を広めるために各主催の研修会・学会を公開し積極的にすすめています。